HubSpotとは?無料から始めるCRM/マーケティング入門
目次
- HubSpotとは
- Salesforceとの違い・どちらを選ぶべきか
- 主要機能(Hub別)
- 料金体系(2026年最新)
- まず始める手順
- まとめ
この記事は、「CRMを導入したいが、コストを抑えて始めたい」「マーケティングと営業を一元管理したい」「HubSpotとSalesforceのどちらが自社に合うか知りたい」という方に向けて書いています。
HubSpotはSalesforceと並んでCRM/SFA市場をリードするプラットフォームですが、その強みはまったく異なります。無料プランから始められる敷居の低さ、マーケティングと営業の一体管理、直感的な操作性——これらがHubSpotを選ぶ理由になることが多いです。
HubSpotとは
HubSpotは2006年にアメリカで創業し、現在では180カ国以上・22万社以上が利用するCRM/マーケティングプラットフォームです。「インバウンドマーケティング」の概念を広めた企業としても知られており、「顧客を引き寄せる仕組みづくり」を支援することを企業理念の中心に置いています。
最大の特徴は、CRMの基本機能が完全無料で利用できる点です。ユーザー数・データ量・期間の制限なく、中核機能を永続的に無料で使い続けられます。これはSalesforceにはない大きな差別化ポイントです。
Salesforceとの違い・どちらを選ぶべきか
HubSpotを検討する際、必ずといっていいほど比較対象に挙がるのがSalesforceです。どちらも優れたプラットフォームですが、向いている企業のフェーズや規模が異なります。
| 項目 | HubSpot | Salesforce | その他ツール(Zoho・Kintoneなど) |
|---|---|---|---|
| ターゲット | 中小企業・スタートアップ | 中〜大規模企業 | スタートアップ〜中小企業 |
| 無料プラン | あり(機能充実) | なし | あり(機能制限あり) |
| 導入難易度 | 低い(直感的) | やや高い | 低い |
| マーケティング機能 | 標準で充実 | 別プロダクト(Marketing Cloud) | ツールによる |
| カスタマイズ性 | 中程度 | 非常に高い | 低〜中程度 |
| 価格帯 | 無料〜中程度 | 中〜高め | 低コスト |
| 拡張性 | 中程度 | 非常に高い | 低〜中程度 |
HubSpotが向いているケース:
- まずコストをかけずにCRMを導入してみたい
- マーケティング(メール配信・LP・SEO)と営業を一つのツールで管理したい
- 現場のメンバーが直感的に使いこなせるツールが必要
- スタートアップ・中小企業で、スピード重視で立ち上げたい
Salesforceが向いているケース:
- 業務プロセスが複雑で、細かいカスタマイズが必要
- 将来的に大規模な組織になる見込みがある
- 既存の基幹システムとのAPI連携が多い
- 高度なAI活用(Einstein)を前提とした営業管理をしたい
私がクライアントに伝えているのは「迷ったらまずHubSpotの無料プランで始める」ということです。無料で実際に使ってみて、物足りなくなったタイミングでアップグレードやSalesforceへの移行を検討するのが現実的な進め方です。

主要機能(Hub別)
HubSpotは機能別に「Hub」という単位で構成されています。それぞれ無料プランが存在し、必要な機能から組み合わせて使えます。
Marketing Hub
メール配信・LP(ランディングページ)作成・SEOツール・SNS管理・広告管理など、インバウンドマーケティングに必要な機能を一元管理できます。フォームから問い合わせがあった見込み客(リード)を自動でCRMに取り込み、メールシーケンスでナーチャリング(育成)するまでの流れをノーコードで構築できます。
Sales Hub
商談管理・メールトラッキング・ミーティング予約・見積もり作成など、営業活動を効率化する機能が揃っています。特に「メールが開封されたタイミングでアラートが届く」機能は、営業担当者からの評判が高いポイントです。
Service Hub
問い合わせ管理(チケット)・FAQ・チャットボット・カスタマーポータルなど、カスタマーサポートを効率化するプロダクトです。顧客からの問い合わせを一元管理し、対応履歴をCRMと紐付けることで、サポート品質の均一化が図れます。
CMS Hub
HubSpot上でWebサイト・ブログを構築・管理できるプロダクトです。SEOの最適化提案・A/Bテスト・パーソナライズコンテンツなど、マーケティングに特化したCMS機能を提供します。
Operations Hub
他ツールとのデータ連携・自動化・データクレンジングなど、HubSpot全体のデータ品質と業務自動化を担うプロダクトです。

料金体系(2026年最新)
HubSpotの料金はHubごと・エディションごとに設定されています。すべてのHubに無料プランがある点がSalesforceとの大きな違いです。
Marketing Hubの料金例(年間契約・税別)
| エディション | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | メール配信・フォーム・CRM連携 |
| Starter | 約¥2,400/月〜 | 広告管理・メールの制限緩和 |
| Professional | 約¥96,000/月〜 | 自動化・SEOツール・A/Bテスト |
| Enterprise | 約¥432,000/月〜 | カスタムオブジェクト・高度な分析 |
Sales Hubの料金例(年間契約・税別)
| エディション | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 商談管理・メールトラッキング |
| Starter | 約¥2,400/月〜 | シーケンス・ミーティング予約 |
| Professional | 約¥12,000/月〜 | 予測スコアリング・カスタムレポート |
| Enterprise | 約¥18,000/月〜 | 高度な権限管理・カスタムオブジェクト |
※料金は為替・プラン変更により変動します。最新情報はHubSpot公式サイトをご確認ください。
どれを選ぶべきか: まずはFree(無料)プランで始めることを強くおすすめします。無料でも商談管理・メール配信・フォームなど十分な機能が使えます。チームの利用が定着し「もっと自動化したい」「レポートを細かく出したい」というニーズが出てきたタイミングでアップグレードを検討するのが現実的です。
まず始める手順
1. 無料アカウントの作成
HubSpot公式サイトからメールアドレスだけで無料登録できます。クレジットカード不要・期間制限なしで、基本機能をすぐに使い始められます。
2. CRMへのデータ取り込み
既存の顧客データ(Excelやスプレッドシート)をCSVでインポートできます。取引先・連絡先・商談データを一括で取り込んで、すぐに実務で使える状態にします。
3. メールとカレンダーの連携
GmailまたはOutlookとの連携設定をすることで、HubSpot上から直接メールを送受信でき、対応履歴が自動で記録されます。Googleカレンダー・Outlookカレンダーとの連携で、ミーティング予約ページも簡単に作成できます。
4. HubSpot Academyで学習する
HubSpotが提供する公式学習プラットフォーム「HubSpot Academy」は完全無料です。日本語コンテンツも充実しており、CRMの基本・インバウンドマーケティング・各Hub別の使い方を体系的に学べます。認定資格(無料)も取得できるため、チームのスキルアップにも活用できます。
まとめ
HubSpotの最大の魅力は「無料で始められて、成長に合わせて拡張できる」という点です。スタートアップや中小企業がCRM導入の最初の一歩として選ぶ理由がここにあります。
特にマーケティングと営業を一つのプラットフォームで管理したい企業にとって、HubSpotは非常に相性が良いツールです。メールから問い合わせ・商談・受注まで、顧客の動きを一気通貫で追えることで、マーケティングの施策が営業にどれだけ貢献しているかを定量的に把握できるようになります。
ただし、業務プロセスが複雑・カスタマイズ要件が多い・大規模組織への展開を見据えているという場合は、Salesforceの方が長期的にフィットするケースもあります。どちらが自社に合うかは、現状の課題・チーム規模・今後の成長計画によって変わるため、まずは無料プランで体感してみることをおすすめします。
FLYOではHubSpot・Salesforceをはじめとする複数のCRM/SFAツールの導入・活用支援を行っています。「どのツールが自社に合うかわからない」という段階からでもお気軽にご相談ください。
